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  • 執筆者の写真Tadashi Terada

本能を刺激する。


5月のミウラオーシャンキッズです。


ここのところなかなか週末にスッキリした天気となりませんが、ここでは、アウトドアでの活動ゆえできるだけ多少の雨や風でも海のコンディションが悪くなければ開催したいと思っています。


 WEB上の天気予報はあくまでもデータ解析によるデータ予測に過ぎないのが事実です。


実際は現場に来てみないと分からないことも多く、やはり現場で肌で体感することが大切なのではないかと思います。


特に子供達には、多少の不快な環境を体験してもらうことで日々の不確定な状況や変化にも対応できるようになってきます。子供のうちにどこかのタイミングで色々な状況変化に対応できる経験は非常に大切だと思います。





今回は、パドリングをメインに活動しました。低学年の子供達はとにかく体験してもらうことを考え、高学年の子供達は、身体の動かし方や水の捉え方など少し技術的なことをレクチャーしました。体験会だけですとどうしても一過性になってしまうので継続的に積み重ねることが大切だと思います。1年後には見違えるほど成長していると思います。


ここでの活動が、通常の競技スポーツと違うのは、やはり不確定要素の高いアウトドアでの活動であるという点です。


砂地や水の中で安定した動きをすることは時に難しいですし、風やまだ冷たい海水の中での動きは、五感を存分に刺激します。足元に何があるか分からないことを認識しながら何かを動きを加えるというのは、競技スポーツではなかなかできない環境です。


キッズレベルでは様々な身体性を高めるトレーニングなどが大分周知されていますが、あくまでも平な場所であったり、屋内であったりするのでなかなか本能的な能力を刺激するには至っていないことが多いように思います。


この点は、一見すると分かりにくく、どういった効果があるのか認識しにくい面があります。


ただこの点は、4〜7歳程度に経験していないとなかなか身につかないのが事実です。もちろん個人差はありますが、小学高学年から始めた子供と未就学から始めた子供では大きな差があります。ガイドやプログラムで成人の方とフィールドで出る機会もありますが、海や山へ一緒に行ってもこの点はどうしても習得が難しいです。


今回も遊びの中で五感を刺激するような動きを取り入れてみました。最近の子供達は学校の宿題や塾にその他の習い事が託児機能もあることで多忙になっているように思います。


こういった活動もある意味で週末の時間を使っていますので悩みどころでもあります。ただここでは、コロナ禍で制限された日々の生活でできなくなった部分を考慮して、できるだけ遊びと自由度を高めながら一緒に誰かと何かをする時間を提供したいと思っています。


我々が子供時代だっだ30年くらいまでは、地域コミュニティーがまだしっかりとしていて、空き地や雑木林が十分にあり、都市部でも子供達も忙しくなく、放課後は自由に過ごせる時間があったと思います。


システムに組みこまれることを前提とした社会環境下においては、大人が責任を持ってこういった時間や空間、環境を子供達に作り出すことが必要なのかもしれません。



カヌーは、一心同体の宇宙船のようでもあるとは、有名な著書でもある宇宙船とカヌーの一節。カヌーを自然のリズムに合わせて一緒に漕ぐ(または漕がずに乗っていたとしても)という行為は、同時に共通体験をすることで言葉でのコミュニケーションではない、身体的コミュニケーションを相互にすることになります。祭祀における神輿のようなものです。


テクノロジーの進化が目覚ましい昨今ですが、人間の能力は反比例するように全てにおいて退化しているように思います。


これからより大きく社会環境が変化していく中で子供達には動物である人間の本能を刺激して、あらゆることを身体性を基に判断し、人とコミュニケーションをするようにしてもらいたいと思っています。


6/5に開催される湘南オーシャンパドリングチャレンジのキッズクラスに出場致します!


湘南でエリアで活動する元気な仲間達と会えるのが楽しみですね。


なお次回は6/11(土)に開催予定です。次回はパドリングと水慣れをする予定です。夏の南伊豆オーシャンキッズに向けて準備していきたいと思います。


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