
自然と歴史、文化が見事に融合した東紀州地域は、年間降水量が日本一で、四万十帯に分類され花崗岩や柱状節理など奇岩に出会える場所でもあり、伊勢と熊野の中間地点にあります。この夏未来の人材に向けたアウトドアプログラムを開催予定です。

熊野灘の厳しい環境の海岸線にある奥まった入江に佇む九鬼水軍の発祥の地は、過去の幾多の困難を乗り越えた歴史があります。九木神社は、九鬼隆信が建立した神社でこの地を見下す高台にあります。過去の津波の影響を受けず長くあり続ける背景には、古の人々の知恵と伝承によるものと言えます。
このあたり一体は海路を移動し、居住を始めたと思われる集落がいくつも分布し、人の移動が陸路よりも海路の方が合理的かつ効率的だったことが伺えます。

かつては漁業と林業で栄えたこの地域も人口減の衰退が急速に進んでいます。風情のある集落も住人がいなくなり、立派な家屋がそのまま残されています。何もしなければ数年以内に朽ち始めるでしょう。

豊かな海岸に面し、日当たり絶好に位置する場所。なんとも切なくなりますが抗う事なく自然に還るのも時の流れかもしれません。

パドリングの聖地と言うのは大袈裟ですが、30年以上前からツーリングパドラーを魅了してきた場所があります。

奇跡的に豊かな自然が残ったこの場所は、かつては原発計画があった場所で計画が頓挫した今はひっそりと原始からの姿を変えず残っています。

2年ぶりに聖地から出艇し、漕ぐ海はやはり素晴らしい場所でした。
人口減少社会に突入した今、将来に負債を残す過剰な設備投資は不要ではないかと思います。数年内に起こる南海トラフの後においてもこのまま残ることを祈念します。

そして、日本有数の清流である川にてサウナにて整わせて頂きました。
笑顔で感謝。
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